INTERVIEW

看護師インタビュー

ずっと夢だった看護師患者さんの笑顔が励みに

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医療法人社団 青空会 大町病院 看護師

江井 柚衣さん

えねい ゆい

Profile

1999年3月生まれ。南相馬市鹿島区出身。相馬高校を卒業後、国立病院機構水戸医療センター附属桜の郷看護学校(茨城県)に進学。2020年4月に大町病院に入職した。一般急性期病棟で、内科・外科・整形外科など幅広い診療科の入院患者の看護を担当している。

  • 小さい頃から「看護師さん」に憧れて

    看護師になりたいと思ったのは3歳くらいの頃です。身体が弱くて入退院を繰り返していたので、病院でやさしく接してくれる看護師さんに憧れを抱きました。祖母が入院をした時にも、まだ幼かった私に「おばあちゃん、がんばっているから大丈夫だよ」と看護師さんが話しかけてくれたことがあって、「あんなふうに、患者さんの家族もケアできる看護師になりたい」と思うようになったのです。成長してからは、闘病記などの本を多く読んだり、病院の職場体験に参加しながら、自分なりに看護の知識を広めてきました。

    看護職には、「大変」とか「つらい」というマイナスイメージがあるのも事実で、葛藤はありました。それでも、ずっと興味をもってきた分野だったので看護学校に進学後は身を入れて勉強ができましたし、実習を通して「やっぱり看護師になりたい」という気持ちが強くなりました。働き始めてみると、大変なことは確かにあるのですが、それ以上に患者さんの「ありがとう」という言葉や退院していく時の笑顔に幸せを感じて、大きな力をもらっています。

  • いつでも質問ができる先輩がいる安心感

    大町病院は、見学の時に職員みんなが笑顔で挨拶してくれて、アットホームな雰囲気だったので「ここなら患者さんに寄り添う看護ができそうだな」と入職を決めました。看護部長をはじめ病院のスタッフみんなが新人教育に当たってくれて、プリセプターの不在時も常に質問ができる先輩がいるので、仕事を覚える上で不安がありません。自分が主となって介助しなければならない場面では緊張しますが、先輩たちの手厚いサポートのおかげで少しずつ業務にも慣れてきました。

    先日、初めて入院時から受け持っていた患者さんが亡くなって、ご家族以上に泣いてしまいました。90代の女性の方で、病床に行くたびに「がんばってね」と声をかけてくれていたので、もうお話ができないと思うと涙が止まりませんでした。看護は、患者さんとのコミュニケーションから始まると思います。身体面のケア、処置・治療をすることはもちろんですが、「精神的なケアをしながら患者さんが不安なく入院生活を送れるように援助していきたい」というのが私の看護観です。患者さんに、なんでも話してもらえるような関係性をつくって、心に寄り添える看護をしていきたいと思っています。

取材者の感想

「小さい頃は肺炎になることが多かった」江井さんですが、成長と共に健康になり、学生時代は皆勤賞をとるほどになったそうです。今でも、仕事帰りや休みの日にジムに通って体力づくり&ストレス解消しているとか。「職場の先輩からも患者さんからも、毎日学ばせてもらっています」と謙虚な姿勢と健康的な笑顔から、これから看護師として成長していく無限の可能性を感じました。

ライター 齋藤真弓
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